東京→豊橋 プロローグ
一度目の東京→大阪キャノンボール決行を決めたのは2010年の9月初旬だったと思う。9月半ばのシルバーウィークの予定が特に無かったため、どこに行こうかなーと悩んだ中の候補として出てきたのが「キャノボ」だった。計画を立て始めたら止まらなくなってしまい、そのまま決行まで行ってしまったのである。...
東京→豊橋 ①日本橋→小田原
東京を抜けるまでは、ひたすらR15を行く。しかし、信号が赤ばかり。出発直前に達成者である薄軽筆入れさんから「深夜のR15は信号の接続が悪い」とは聞いていたけどまさにその通り。直前にルートを変えるのも嫌だったのでそのまま行ったが、出鼻をくじかれた気がした。それでも脚はいつもより回っている。心拍は高めだが、辛くはない。六郷橋までの19kmは42分で突破した。...
東京→豊橋 ②箱根
最初にして最大の難関・箱根。東京発のキャノンボーラーの多くは箱根旧道を使う。確かに距離も短いし獲得標高も少ないため、時間の短縮にもなる。しかし、体重の重い自分には急勾配は不利。そして脚を使い過ぎてしまうことになる。ここは多少距離を伸ばしても斜度の緩いR1で登ることを選択した。...
東京→豊橋 ③三島→浜名湖
キャノンボールにおいて、最も長い県・静岡。全行程550kmのうち180km、つまり1/3が静岡である。地形的にキツいのは金谷峠くらいだが、バイパス地獄が待っている。道を熟知しているかどうかが静岡県の突破タイムを決めるといっても過言ではない。...
東京→豊橋 ④宇津ノ谷→浜名湖
静岡駅を越えると第二の峠、宇津ノ谷だ。峠といっても今はトンネルが通っているため、キツい登りはない。宇津ノ谷を前に練習中の地元ローディがいたので後ろにつかせてもらう・・・が、彼らは旧道に行くらしい。お礼を言ってトンネル手前で別れた。...
東京→豊橋 ⑤潮見坂→豊橋
浜名湖を越えて白須賀に差し掛かると、山の上には大きな発電用の風車が見える。この日、風車は勢い良く回っていた。それとは対照的に、全くケイデンスの上がらない我がクランク。向かい風がキツすぎる。群馬生まれで向かい風への耐性は高いつもりだったが、静岡駅からえんえん90kmもの向かい風には正直参った。そこに来て、潮見坂である。小さな坂ではあるのだが、疲れきった体には和田峠のように思えた。坂を越えれば勿論下りが来...
東京→豊橋 エピローグ
かくして自分の1度目のキャノボは失敗に終わった。帰りの新幹線では安心した一方、悔しさがだんだんと沸き上がってくる。半月かけて準備をしたチャレンジがこんな形で終わるなんて想像もしなかった。...
大阪→東京 準備編
東京→大阪キャノンボール失敗の翌日から、既に次への挑戦が始まっていた。反省点をまとめ、予定を練り直す。そして、リベンジに向けた飛び道具も調達した。 エアロバー!重くなることを嫌い、最も軽量なPROFILE DESIGNのLIGHTNING STRYKEを購入した。静岡の向かい風対策兵器。初代達成者であるやんぐちゃあはん氏が歴代最高タイムで東京→大阪を達成したときもエアロバーを使っていたことを考えると、有効性は明らかなはず! ・・・...
大阪→東京 プロローグ
10月10日は予報通りの雨だった。しかも土砂降り。我が家から一番近い新幹線の停車駅は新横浜なのだが、いかんせん電車で行くと乗り換えが3回も必要だ。仕方ないので、品川まで東海道線で出て、そこから新幹線で大阪に向かうことにした。大阪までは品川から約2時間半。これから24時間で走ろうという距離を1/10で移動するというのは少々侘しい物がある。 朝10時に新大阪に到着。まずは自転車を駅の手荷物預かり所に預けた。手ぶらに...